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ぶきっちょママのぼのぼのな暮らし

ぶきっちょママのぼのぼのな暮らし

実際の進め方・ポイント



お産をする施設が完全母子同室をとっていて、母乳育児を勧めている場合は、きっとスタッフの方が、親切丁寧にアドバイスしてくださるでしょうから、問題ないですね。


母子同室もとっていない、ミルクが主体、いうところでお産予定の方もいらっしゃるでしょう。

そういう方のほうが多いかもしれませんね。



まだまだ完全母乳育児を支援できている施設はとても、とても少ない。


でも母乳で育てたい!という場合はどうしたらいいでしょう。



まず、母乳育児を成功させるために大切なことは4項目です

1・1日10回以上吸わせる(15、6回なんてざらにあります)
  (これがいちばん大事です!これができれば、赤ちゃんの体重現象も-10%をきることが圧倒的に少ない)

2・哺乳瓶を使わない(とくに乳頭状態の良くない人は絶対に使わないで!)

3・ミルクを足さない、足しすぎない。(特に初日、1日目は足さないで、せっせと吸わせてみましょう)
入院中、病院からミルクが配られるとしたら、最小限の量にしてみる。
 (足すミルクの量は、2日目で1回10ml、それ以降も20mlくらい。あとはせっせと吸わせてみる)
  この量は、私たちの施設に比べ、はるかに多い量ですよ。
  
4・夜も吸わせる

なるべくこの形に近づける気持ちでやってみてはいかがでしょうか。



現在でも、施設により赤ちゃんへの認識は様々です。
この違いが問題なのです。

例をあげると、
1・生まれてすぐは母乳が出ないから、それを補うためにミルクを足す。
  足さないと、赤ちゃんの脳や体に栄養が不足する。
  
2・退院時には、出生体重に戻っていなければいけない。
  

こういうジレンマがあるから、ミルクを足すんですね。

でも、自然な形はそうではありません。

1・生まれてすぐには、母乳はほんの少ししか出ない。徐々に分泌が増す。

2・数日は母乳が少ししか出ないのはあたりまえのこと。それが普通。
  赤ん坊はひたすら母乳を吸い続ける。

3.4、5日目くらいでまとまった母乳の量が出るようになるが、それでも  1回量が50~60mlも出ていないことのほうが多い。
   赤ちゃんは何回も母乳を吸うことで量的な問題をクリアーしていく。

 目安として、5日目で2桁(10g台)出ていれば十分としています。
でも、たいていはこれ以上は出ていますよ。


4・退院時に出生体重に戻っていなくても全然問題ない。(退院時までにこんなに増えることのほうが難しいかも…)


問題は生まれたての赤ちゃんに、ほんとうにミルクが必要なのか?ということです。


初乳がなぜ普通の10倍もの栄養があるのか?
その不思議な真実の意味をよく考えてみてほしと思います。



赤ちゃんが生まれたら・・・
一日8回のミルクを足しているところがほとんどでしょう。
それも、けっこうな量を足していることが多い。
ミルクでなければ、糖水を足すところもあります。しかし、糖水は足しすぎても、赤ちゃんにはよくありません。

よく聞く言葉が

「母乳が出ていないときには、低血糖になりやすいから、その予防として糖水を足す」



でも、通常の赤ちゃんで、岩から染み入る程度の初乳でさえも、飲んでいれば低血糖になることはありません。

 
そんなことをいったら、わが病院で生まれた赤ちゃんはみんな低血糖ですよ。(笑)
(ミルクは1滴も足していない赤ちゃんがほとんどですから)

 糖水も、やたら足す必要はないんです。

進め方の例
1・初日から、とにかく吸わせる。1日14.15回、それ以上吸わせる。
当初は、ママのおっぱいも十分には出ません。少しも出ていないことだ  ってあります。泣いたら吸わせる。吸うのが下手で、たとえなめる程度  でもいい。 泣いたら吸わせるようにします。
  
3・ママの乳首が吸いにくくて、赤ちゃんもなかなか吸いつけないような時は、哺乳瓶は使わず、スプーンで与える

4・上手に飲めない場合、おっぱいが張ってきたら、絞って与えます。
当日や1日目は、少しのおっぱいをちょっぴりの白湯で量を増やして
 飲ませると、赤ちゃんも満足してくれます。



 飲んでいるミルクの量が少ないと最悪の場合『哺乳不良』なんていう
 レッテルを貼られてしまうことになりかねません。
 はっきりと、母乳主体でやっていることを宣言しましょう。

5・3~4日経っても吸いついてくれない。
 3でもお話したように、絞ってスプーンであげてみましょう。
 ゆっくりと、赤ちゃんとお話するつもりで、あせらずに。

6・3~4日経ってもおっぱいが出てこない
  たまに、分泌されてくるのが遅いママもいます。おっぱいが張ってもこないし、分泌もされない。
  そういう時には、おっぱいの後に、ミルクをスプーンであげてみましょう。
  たくさんあげると、赤ちゃんは2時間後に起きてくれないことも多くあって、そのため吸わせる回数が減ってしまいます。

 
7・赤ちゃんのオシッコは出産当初は、24時間以内に1度でていればOK。
  その後数日、おっぱいが出るようになるまではおしっこも1日に数回なんていうこともあります。
ウンチはたくさん出ます。かえって初乳を飲んでいると、胎便の排出はいい。


いずれにしても、5日目くらいには、おっぱいもずいぶん分泌されるようになりまよ。
これは母乳育児をしているわが病院のデータですが。



:哺乳瓶を使うということ

哺乳瓶の乳首とママの乳首とでは、赤ちゃんの舌の使い方が全然違うのです。


哺乳瓶を使ったり、母乳を吸わせたりといろいろやっていると、赤ちゃんは乳頭混乱を起こします。
ママの乳頭が吸いにくい形の場合、さらに深刻。
もう赤ちゃんは哺乳瓶になれてしまって、ママのおっぱいを吸ってくれなくなります。

赤ちゃんだって、楽なほうがいいに決まっています。

たっぷりミルク

赤ちゃんが、なぜママのおっぱいに吸いつくのか。
それは、飢えと乾きです。

これがあるから、必死になって吸いつきにくいおっぱいだって、吸うんです。

「僕にはこれしかない」と思えば、吸わざるを得ないでしょう。

それが、授乳のたびごとにたっぷりのミルクを飲んだら、赤ちゃんは起きません。もう満ち足りています。

こういう状態では、母乳を吸う回数も減る。
とうてい1日10回以上吸わせる!なんて無理になってきます。




スプーン哺乳

わが病院では、なかなか吸いつかない赤ちゃんにはスプーンで飲ませます。
でも、ミルクは飲ませませんよ。

泣きわめく赤ちゃんには、じわっと出るか出ないかくらいのおっぱいをしぼって、ちょっとの白湯で薄めてあげます。


母乳を吸わない赤ちゃんの場合、舌を前に出してこないことが多い。
スプーンであげることは、赤ちゃんが舌を出す練習にもなります。

スプーンは、金属製ではなく、プラスチックのを使います。
最初は大変と思われるでしょうが、慣れてくればそうでもなくなります。



抱き方
抱き方を換えるだけで、吸えるようになることも多々あります。
最初のお勧めは横抱きです。
斜め横抱きではないですよ。まっすぐ横抱きです。

そして、ママと赤ちゃんが平行になるようにします。

・まず、膝の上に、クッションのようなものをおきます。
・その上に赤ちゃんを寝かせます。
・左のおっぱいを飲ませる時は、赤ちゃんの頭は左側。
 ママの右手で、赤ちゃんの頭を持ちます。
 (親指と中指で両耳あたりをしっかりつかむ。赤ちゃんが勝手にうごけな  いくらいに、しっかりとね)
・腕で赤ちゃんを自分の胸にしっかりと寄せます。

 赤ちゃんの体勢は、やや上向き加減がいいですね。
 そのほうが、吸っている乳頭が外れにくい。

おっぱいの持ち方

よくみかけるのが、乳頭をつまんでいるママ。
これでは、赤ちゃんが吸いつきたくとも、ママの指が邪魔して、うまく吸いつけない。

おっぱいは、親指と中指でおっぱいの付け根をグイっと持ちます。
人差し指は、自由に動かせるようにして、とっておきます。
赤ちゃんが眠ってしまった時に、その人差指で赤ちゃんのあごを刺激できますね。


赤ちゃんを抱っこできました。
おっぱいもちゃんと持っていられますね。

そうしたら、赤ちゃんが口を大きく開いた瞬間を狙って、ほいっと
乳頭を含ませます。

ママが赤ちゃんに近づくのではなく、赤ちゃんを引き寄せるようにします。

最初は、なかなかうまくいかないものです。
そんな時には、スタッフの助けを求めましょう。
いちど吸いつけると、あとはうまくいくことが多いものです。

そんなことを繰り返しているうちに、ある時、吸えるようになりますよ。







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